2017年5月8日月曜日

勝利の美酒は前日に

こんにちは、高橋です。
5/6~5/7はゴールデンウィーク真っ只中でしたが、土日とお休みを頂いて実業団レースに参加してきました。
山口県山口市、阿知須で行われた「第6回 JBCF きらら浜クリテリウム」に参加しました。
結果からお伝えするとなんと優勝。少し長めのブログになりますがお付き合い下さい。
まだ記憶に新しい4月頭の舞洲クリテリウムでの惨敗の悔しさが残っていて、その鬱憤をぶつけるレースが欲しいと考えていました。
タイミング的にもコース的にも今回参加した「きらら浜」はチャンスでした。しかし問題は移動距離。新幹線を使っていくか等々迷っていたところ、関西で親しくしているネクストリームのメンバーから誘って頂いて一緒に遠征することになりました。
遠征の途中で食べた"尾道ラーメン"

移動はGWにも関わらず事故も渋滞もなくスムーズに行くことができました。それでも6時間程の移動はなかなかです。人数多く(いつもと比較して)賑やかな感じで奇跡的に移動中の寝落ち無しでした。
初めてのカプセルホテルにチェックインして小休憩。男の性格なのか、こういう秘密基地っぽいところに少しテンションが上がります。部屋番号は12。誕生日が12/12なので12という数字はマイナンバーということでちょっと嬉しい。
一緒に遠征した全員が揃ってから晩御飯へ。
ナカガワの森田君とSAUCEのアワイ君が見つけてくれた良さげなお店にチェックイン。
せっかくの遠征なので、ビールとかではなく地酒をチョイス。明日レースだけど節制しなくて大丈夫か?と思いながらも最高に染みました。
美味しいとオススメされた"うちわえび"を初めて食べました。またこれが美味しくて、日本酒と美味しい食事で旅行としても十分満足できる内容で夜を過ごしました。
〆のつけ麺を食べながら「これは絶対に食べ過ぎた」と思いながらも、地域を楽しむのは食が一番だよなと思いながら遠征の充実度で優勝した気分でした。
レース前の緊張感は払拭でき、睡眠時間は決して長くはないですが気持ちよく寝ることができました。
さて、気分をレースモードにしてレース当日です。
まずは下のカテゴリーE3からスタートなので、チームメイトの応援です。
E3-1に広島から田中選手。終盤に集団から遅れましたが危なげなく完走。
E3-2には大分から舞洲で入賞した後藤君。コンディションが微妙な感じで入賞は逃しましたがしっかり先頭集団でゴールしていました。走りが上手いので毎レース楽しみにさせてくれます。
同組に大阪のアワイ選手。貫禄は優勝なんですが、かなり早い段階で集団から遅れていたので「DNFか・・・」と思っていたら奇跡的に最終完走者でゴールしていました。大阪から頑張って参加した甲斐があった!はず。

次の出走は僕の番なので順番が異なりますがE1の紹介に移ります。
E1、岡山から森本選手。パンクトラブルによりピットエリアまで走ったシーン。
E3の時にきらら浜クリテリウムで独走優勝をしたので、E1でも気合十分という印象でした。集団内で順調に周回をこなしていましたが、まさかのタイヤがパックリ割れてパンクストップ。
ホイール交換に駆けつけ、再スタートと思いましたがニュートラルの1周に間に合わずその場の審判から再スタートが認められず残念ながらDNFという結果に。
メイン集団には乗れなかったものの、千切れた後続がまだまだいたので再スタートくらいさせてくれ~~と思いましたが素直に指示に従いました。残念!
同じくE1に大分のフクベ選手。春前から落車のダメージなどで不調な印象でしたが、かなり復活してきているようでした。横風爆風によって人数ががんがん減っていくメイン集団できっちり走りきりゴール。
本人は逃げに乗る動きができなかったことを悔しがっていました。調子は上がってるようなのでこれからのレースに期待です。
最後はE2のお話。僕と岡山のクエダ選手が参戦しました。
4/22に参加した堺浜クリテリウム第5戦

舞洲での失敗は明らかに「焦り」と「空回り」という内容でした。調子が良いときや、意気込みが強いとやっぱりそうなってしまうのかも知れません。
リトライの意味で参加した堺浜クリテリウムではその"焦り"を押さえレースを走り5位入賞でした。
しかし、タイミングが合って勝ち逃げにジョイントすることに成功するものの、最後までは逃げ切るのは無理かも知れないという不安から集団に戻るという選択をしました。もし粘り続けたら1~3位だったかもしれないというタラレバでした。
最後の局面では集団の先頭を取るべくスプリントに備え狙っていました。しかし、狙いすぎて仕掛けるタイミングが遅く5位という順位にしか届きませんでした。
「勇気」という点が足りていなかったと強く反省するレースでした。
クエダ選手はどちらかというとこのコースは得意ではないということで、このレースではアシストしてくれると言ってくれました。
めちゃ強い選手が居ると教えてくれたクエダ選手。その彼の決定的な逃げが生まれないように追走に入る動きをしてくれて、序盤からのアタック合戦に反応してくれました。
STRAVAのログを見ても最初の1~3周はレースが激しく動いていたので相当足を使ったと思います。
きらら浜は僕にとって初めて走るコースなので、どう走るべきかとても悩みました。イメージや作戦を考えようにも走ったことがないところをイメージするのは難しい。妄想では意味がないし、よりリアリティのあるイメージがレースの走りに繋がると考えています。
そして出番になったのはチームメイトのレースレポートとレースログ。
レースレポートその1その2
いろいろと写真を漁りながらコースの雰囲気を考え、雨の時、風の時のレース展開をイメージします。横風が吹いたら厳しいな~と思いながらパソコンを眺めながら吐きそうでした。

そして今回一番役に立ったのはマンタニ選手がE1で入賞したときのレースログ
各周回のラップタイムだけでなく、平均出力やGPSと連動した位置情報とパワーの連動。どこでどういったペースになるのかより鮮明にイメージを湧かせることができました。

来年のライバルがレベルアップしてしまうのが懸念されるので書き控えますが、ひとつの簡単な動向も把握することができました。
それに合わせてZwiftでパワートレーニングに励んだことは言うまでもありません。(言ってる)
レース中はミスせず落ち着いて走り、タイミングを見計らいながら勝負のタイミングをひたすら考えました。
風向きが変わったりして位置取りが少し難しいのに加え、コーナーもそこそこあるので集団の伸び縮みが激しい影響か、気が付けば集団の人数は20数人まで絞られていました。

序盤からのレースペースは中盤で落ち着き、1人の単独逃げを許すのみでしたが距離が一定でいつでも捕まえられる距離感だったので集団も容認といったところでした。

中盤は作戦を練りながら勝負の時に備えてなるべく温存。
今回の理想は「逃げ切って勝つこと」。真っ向からのゴールスプリントではガリガリのこの足では勝負にならないことは分かっています。自分が出来る勝負を仕掛けなければ勝利も入賞も得ることができません。
いつ仕掛けるか?とにかく考えを練ります。集団のバラけがちなコーナーを確認しながら、どこで仕掛けるか1周ごとにコーナーごとにチェックしながらとにかく考えました。
一人でいってどの距離感まで逃げれるのか?残った選手の様子見で集団後方まで降りたところ、ネクストリームのメンバーが居たので「一緒に逃げますか?」と誘ってみましたが厳しいということだったのでやはり一人で勝負することに覚悟を決めました。

レース前は2周ぐらいを最大目標に考えていましたが、ラスト2周に入ってからアタックも頻発にかかり始め集団のペースが上がったので展開的に断念。
コース幅が狭まるポイントから立ち上がりのコーナーで集団がバラけるのを予想していたので、最終周回でそのタイミングがバチっとやって来ました。
前は3名。立ち上がりで踏んで後ろを少し置き去りにして前に合流。残すコーナーは左コーナーと最後の右コーナーのみ。

セオリーでは最後の右コーナー後のスプリント勝負が定番です。だけどそこまで待ったら僕の負け。
ネクストリームの金子氏の後ろで一息つき、勝負の左コーナーに突っ込みました。



ラストアタックの瞬間を複数のカメラマンが複数のポイントで撮ってくれてるって、こんな嬉しいことってありますかね。笑
記憶はすぐに薄れてしまうものですが、こうやって写真という形で残ってくれると記憶の引き出しは開きやすくなるので嬉しいですね。
追い風の直線で飛び出しておけば、向かい風のゴールスプリントでは他のスプリンターも確実に苦戦します。
「それでもやっぱり何人かには追いつかれちゃうかな・・・」と不安に思っていましたが最後まで踏みました。奇跡的に、わずかに得たアドバンテージを残したままゴールラインを割ることができた。

応援してくれていた皆も驚いたと思いますが、自分自身が「マジかよっ」って驚きました。勝っちゃって良いのか?って。
ゴールラインを割る時は酸欠で限界で片手を挙げるのが精一杯でした。本当は両手でガッツポーズしたかったんですけどね。横風が強かったので断念しました。笑
ゴールした後、酸欠で死に掛けてるところにチームメイトやレース仲間がたくさん駆け寄ってくれて祝福してくれました。
 イチバーン!
 優勝インタビューは緊張。

レースで使用したエクタープロトン。

きらら浜にバチっと嵌ったポイントを簡単に紹介しておきます。
・横風とコーナーの立ち上がりにはローハイトで軽量なホイールが楽。
・シュワルベ プロワンチューブレスのタイヤは滑る気配が全く無い。
・オーシンメトリックのチェーンリングは高ケイデンスのMAXスプリントは難しいものの、ロングスプリントには有効。(フロント変速は悪い)
・BIORACERのロードワンピースのエアロ感は強風に少なからず効果はあったと予想。
・今回もベータチタニウムのボルトはトラブルも起こさずカッコ良い。
・ホリさんに借りたセラミックベアリングのCHRISKINGハブも最高に良い。

長くなりましたが、こうして2008年の実業団登録から初めてJBCFレースの優勝を掴むことができました。

昨年の秋の舞洲でも簡単に触れていますが、レースはレース前から始まっていて、その積み重ねが勝負に繋がるのだなとこれほど強く思ったことはありませんでした。
E1に昇格したので、しばらくはここまでの活躍は出来ずに大人しくなると思いますがチームとして活躍を目指して頑張ります。

ロードバイクという乗り物に速さを諦めてしまうことは簡単で、そういった楽しみも理解しています。
ですが、速さというか、レースという一瞬の勝負という尊く難しいものにチャレンジすることは普通の生活では味わうことが出来ない領域の楽しみを与えてくれます。
僕は命をかけるような危険な走りをしているわけではなく、無理しない範囲でレースというものを楽しんでいます。

Facebook、Instagram、Twitterなどでたくさんのお祝いのコメントを頂いてとても嬉しいです。コメントは全てしっかり見させて頂いてます!ありがとうございました!

* * *
STRAVAレースログ

photo thanks ko-he-,ke-naka,punipon,他
E3~E2flickr

0 件のコメント:

コメントを投稿